マンガでわかる経済のしくみ。「なぜ、デフレだといけないの?」の巻

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デフレがなぜいけないのかは、お金のしくみと関係があります。お金のことを考えるために仮の世界を想像してみましょう。この世界ではお金は政府が発行しています。

 

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政府は通貨を鉄で作っています。鉄がある限りいくらでも発行することができます。

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鉄ということとで話していますが、紙でももちろんOKです。鉄がなくなれば紙幣にしてもいいでしょう。

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この国の人たちは週に一回は公共の仕事を行う義務があります。本業以外にもパトロールをしたり、お年寄りのお世話をしたりするのです。偉いですね。

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公共の仕事をすると日当でコインを一枚もらえます。ただのコインではありません。

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そのコインで義務である公共の仕事を一回パスできるのです。毎週あるので、全部出れば月に4回は働かなければいけません。大変ですが公共の仕事は義務なので、普通は絶対に避けることはできません。逃げたら逮捕されます。しかし、コインはそれを回避することができます。

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労役を回避できるのでコインに価値がでます。みんな欲しいですよね。

 

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個人にとっては価値あるコインですが、政府にとってはただの鉄のコインにすぎません。徴税によって価値が出るものなので、政府自身にとってはやはり鉄にすぎないわけです。現在の日本のお金も同じしくみになっています。

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病気で働けない人やお年寄りには、コインを政府はくれます。もちろん、公共の仕事もお休みさせてもらえます。

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一方で元気でバリバリな人は、労役を果たすかコインを納めます。

 

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一年間経済活動を行うと、持っているお金が増える人、減る人、以前と変わらない人がでてきます。

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お年寄りや病気の人は収入がありませんので、お金は減ります。

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お金が増えた人に課税して、増えた分すべてをお金の減った人に分配すれば、一年前と同じ状態に戻ります。持続可能な社会ですが、お金持ちがいない世界です。

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いくら困っている人がいるといっても、資産が増えず報われない社会です。これはこれで問題ですね。

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そこで政府は新たに鋳造して福祉にあてることにしました。お金もちから取り上げるわけにもいかず、かといってお年寄りや病気の人を放っておくわけにはいかないので、苦肉の策です。普通の人がお金を作ることは犯罪になりますので、やってはいけません。政府の特権です。

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毎年、少しずつ世の中に出回るお金が増えていきます。

 

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世の中のお金が増えれば物価が上がってきます。インフレです。老若男女偏りなくお金がいきわたることが重要です。一部の人がたくさん持っていても物価はあがりません。お金が遣われることではじめて物価を押し上げるからです。

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一人の人が一億円持っているより、100人の人が100万円ずつ持っている方がお金はより遣われるでしょう。また、独り占めせずに100人の人が100万円遣うことができればみんなハッピーですよね。

 

 

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物価が上がらない世界というのはお金もちに重税がかかるか、一般の国民が苦しい生活を強いられる世界です。実際の世界は銀行の働きなどもあるので、この話よりも少し複雑ですが本質は同じです。

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政府がお金を出し続けると物価が上昇しますが、これですべて解決するわけではありません。お金もちにしたら自分のもっているお金で買えるものが徐々に少なくなるわけですから、税金を取られているのとかわりません。これをインフレ税といいます。

 

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経済は政府支出と税金で決まります。

・お金もちにどの程度負担してもらうのか
・国民の生活をどの程度まで保証するのか
・物価上昇はどのくらいにするのか

この三つのバランスをどうとるかがポイントになります。現在の日本は物価上昇はほとんど起きていないデフレの状態です。お金もちは税金で苦しんでいるでしょうか?また、国民の生活はどうでしょう?いろいろ経済的に大変な話はニュース等で流れてきますね。物価上昇率が低いので日本政府はお金を鋳造して、今よりも支出を増やすといいかもしれません。そのことで国民が豊かな生活が送れると考えられます。