ベーシックインカムって良いけど、財源はどうするの?という話

2016年9月18日 国内

ベーシックインカムやヘリコプターマネーなどの国民にとっては嬉しい政策がここのところ注目を集めている。というのも、無条件に国民全員がお金をもらえる制度だからだ。

ベーシック(基本的な)インカム(継続的に受け取る現金)というように、年金のような性質をもっている。本家の年金制度すら危ういと言われているのに、国民全員にお金を配るなど無謀だという意見もある。

確かに、年金制度が危ういとしたら、ベーシックインカムなど夢のまた夢だろう。しかし、年金制度は本当に危ういのだろうか?

年金の財源は加入者の保険料と、国庫からの支出によって構成される。保険料と国庫は1/2ずつの比率になっている。しかし、現在国が1/2負担しているのも、2004年までは1/3にすぎなかった。2004年以降、保険料の負担を軽減するために今の負担率まで引き上げられた。

そのお金はどこからきたものだろうか?

現在、政府は税収だけでは政府支出をまかないきれていない。借金はもとより通貨発行を毎年10兆円以上行うことで、政府支出の不足を補っている。

通貨発行という荒技が使えるので、国庫の負担をいきなり1/3から1/2に引き上げるといったことも可能だったのだ。発行して遣えるなら、いわゆる財源の問題も無いに等しい。

ただ、新たにお金を発行して遣うという発想が、一般的には理解しがたいところがある。お金の出所の問題はなかなか理解しにくい。

本来、納税というのは労役、もしくは米や特産物といった物納によって行われる。いわゆる年貢というやつだ。労役や米などに代わって、通貨での納税を可能と政府が決めることで、通貨に価値を持たせることができる。本来、通貨の価値は、納税機能があるという部分だけだ。

納税義務がある国民は、通貨を手に入れなければならないので、自然と通貨を使った経済が回り出すことになる。政府に徴税権があるから通貨発行権も機能している。

万が一、保険料が確保できなくなれば、通貨発行でカバーすることも物理的にも可能だ。

株による年金運用の失敗が取りざたされているものの、実はほとんど何の影響もない。国庫から1/2はカバーされており、しかも新しく発行されたマネーも多分に投入されているからだ。

以上をふまえると、ベーシックインカムも決して不可能な政策ではない。ただ、国会議員にしても必ず財源の問題を持ち出して、政策を批判したりしている。政府(日銀)が通貨発行できることを知らないかのようだ。

ベーシックインカムは所得の再分配を促すには良い制度だが、日本の場合はベーシクインカム以前に消費税を引き下げるのが先かもしれない。

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