マイナス金利の影響

2016年6月14日 国内

円高が進行している。イギリスのEU離脱の影響という見方もあるが、本当は日銀が2月から始めたマイナス金利の影響だ。

銀行は預金者から預かったお金を貸し出しに回すのだが、余った分は日本銀行に預けている。マイナス金利というのは、銀行が日銀に預けているお金にかかる金利で、預ければ預けるほど銀行が日銀に対して金利を支払うことになる。

日銀としては銀行が金利を支払うのを避けて、貸し出しが増えることで経済が活気付くと考えたのだろう。実際にはそれほど効果はなく、三菱東京UFJ銀行は国債市場特別参加者の資格を返上するに至っている。

銀行も預金を預かって金利を払い、預かった預金を日銀に預けて金利を支払っていては、何のために銀行業を営んでいるのかわからない。次の銀行決算が見ものだ。

マイナス金利によって日本全体でみると、お金の流れが日銀(政府)に向かっていくことになる。マクロで見れば国内のマネーが減っていることになるので、増税と同じ効果をもたらす。国内のマネーが減れば物価が下がり、外貨と比べた時の相対的な価値は上昇することになる。

一時、住宅ローンなどの貸し出しにもマイナス金利が適用されるかも、といった報道が出たことがあった。このときは猛烈な勢いで円安が進んでいる。これは市場にマネーが供給されるので減税と同じ効果をもたらして、先ほどとは逆に物価上昇を引き起こすからだ。

マイナス金利を量的緩和の延長と考える人も多いが、実は緩和とは真逆の金融引き締めに相当する。おそらく、日銀の中の人もよくわかってないかもしれないが。

そもそも論を言うと、そもそも「国債」などというものは必要ない考える。予算を組むときに必要という意見もあるが、そんなまどろっこしいことをせず通貨発行すればいい。財政規律の問題といっても、要はついていけないほどの物価上昇がなければ済む話なのだ。

 

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