右傾化とデフレ

2016年10月4日 国内

日本の右傾化が進行している。これだけ右に偏ったというデータを持っているわけではないが、80年代の野党第一党が社会党だったことを考えると、ここ30年ほどで政党は様変わりした。明らかな左翼と言えるのは共産党だけだ。

2ちゃんねるでも政治の話は、議論になりにくい。以前なら左と右がお互いの考えを、真剣にぶつけ合うこともできだが、最近は反日といった攻撃によって議論自体が成立しにくくなっている。

ネット全体がそんな雰囲気だ。

ブログランキングの上位は日本大好きブログが大半を占めており、こんなに右の思想は広まっているのかと辟易してしまう。

社会党が消滅して、労働組合が弱体化するにつれて非正規という働き方が増えてきた。

日本の労働人口は6400万人で、そのうちの2000万人が非正規雇用だ。

賃上げ交渉やストライキといった話が聞かれなくなる一方で、雇用者の都合の良い労働者が大量にうみだされた。

昭和の頃は小学校の先生が授業を休んで、ストライキをしていた。そのことで処分がくるのだが、組合が交渉して人事記録が白紙に戻るという時代だった。

また、国鉄(JR)などもストをやっていて、サラリーマンは当たり前のように会社を休んでいた。だって、電車が動かないんだもんという具合だ。

今の時代なら考えられない。しかし、日本の常識は海外の非常識らしく次のようなニュースもある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161003-00000031-jij_afp-ent

フィラデルフィア管弦楽団の団員がストライキを起こしている。アメリカの五大オーケストラの1つで、団員の年収は1400万円台と高額だ。

これだけもらっておきながら、まだストをやるかという気がしないでもないが、労働者の権利を十分に行使した例だろう。

安部総理が企業に賃上げを要求しているが、本来なら労働者自身が賃上げを要求するものだ。

ところが、右傾化した日本では、権利を主張するのは無意識のうちにためらわれ、賃上げ交渉は左翼のための運動になっている感がある。

権利と義務のバランスで言うと、権利を主張するのはさもしく、義務の履行が美徳として扱われるからだ。

相模原の19人の障害者殺害や長谷川豊の人工透析発言について、ネットでは肯定的な意見も流れている。

殺すのは良くないが、気持ちはわかるという。義務をはたさないものが権利を主張するなということらしい。

一方で国会では自衛隊や警察に起立して拍手を送るという、異様な現象が起きている。国民の義務の最高の形が、国防や治安維持ということだろう。

流行りの自己責任論や権利と義務のバランス感覚から、正当な権利まで行使しづらい雰囲気があるように思えてならない。労組の弱体化は政治や会社の圧力ではなくて、右傾化で労働者自らが投げ捨てたものだ。

定期的な昇給はインフレ圧力になる。春闘で毎年きちんと昇給すれば、物価は上昇するだろう。

ものが100あって欲しい人が120人いたとしても、お金がなくて買える人が80人しか居ない場合は、物価は下がる。需要が不足するとはこういうことだ。所得の低下は物価の低下につながると考えられる。

資産を持つ人にとっては物価が上がった分、買えるものが少なくなる。労働者の賃金が上がった結果なので、富裕層に課税して再分配したのと同じ効果がある。

企業はそこそこ金融資産を溜め込んでいるので、賃上げは決して無理な要求ではない。

ベルちゃんは台風に備えて寝た。

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