経済成長をしなければならない理由2

2015年11月25日 マクロ経済

前回、経済成長をしなければならない理由として分配の問題を書いた。経済成長をしなければならない理由で検索すると、利子を支払わなければならいというのを見かけるが、これはすこし見当違いだろう。

確かに利子を返済できるのは更なる負債だ。日本に900兆円のマネーストックがあるとして、金利が平均して0.5%とすると、1年後には4.5兆円のマネーが新たに加わり904.5兆円にになる。新規の借り入れや返済がないとすると利子がついて全体で904.5兆円存在しなければならない。これは銀行による信用創造か国による新規のマネーの追加が必要ということになる。

通常、金融機関などからお金を借りるときはなんらかの使用目的があるはずなので、使用した分経済は押し上げられる。このことから経済成長がなければ利子が返済できないという結論になったものと考えられる。

しかし、利子返済ぶんだけ負債を作れば支出に回らず経済成長はしない。利子分だけ借りてきて支払えば全体のマネーは増えるものの、経済自体は変化はないということも考えられる。もちろん、銀行などは個人には貸さないだろうけど、政府や企業などであればありうる話ではある。

個人には寿命があり、企業や政府には寿命はない。ここが貸す側にとって一番大きな違いとなる。サラリーマンが定年退職に向けて住宅ローンが減り続けるのに対して、企業や政府の場合は時間とともに増えていく。むしろ成長する企業などの場合は劇的に増えていくのが一般的だ。維新後の明治政府の負債は数十億だった。

経済成長には2種類あって、実質的に売り上げが上がっていくほんまもんの経済成長と、物価が上がっていくインフレ型の経済成長がある。実際には両方が同時に起こっていくのが望ましいが、現在の日本に必要なのはインフレ型の経済成長だ。

物価が上がって生活が困るという人もいるだろうが、その分給料も上がるので心配はない。


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