個人消費が落ち込んでいるのをデータで確認してみた。

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個人消費が落ち込んでいるとはよく聞くが、実際にどの程度落ち込んでいるのか確かめてみた。

 

9月の実質消費支出、前年同月比2.1%減 天候不順受け

総務省が28日発表した9月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり26万7119円で、物価変動を除いた実質で前年同月に比べて2.1%減少した。減少は7カ月連続。QUICKがまとめた市場予想は2.7%減だった。台風の上陸や天候不順を背景に食料や衣料品などへの支出が低迷した。

 

2人以上の世帯の9月の支出は前年同期比で2.1%減少し、7ヶ月連続で減少しているらしい。経済は四半期や半年といった短期で一喜一憂しても仕方がない。10年くらいの長期でみると日本経済の趨勢がよくわかる。過去10年間の実績を表で確認してみる。

 

平成19年9月 281448円
平成20年9月 281433円
平成21年9月 277110円
平成22年9月 275367円
平成23年9月 270010円
平成24年9月 266705円
平成25年9月 280692円
平成26年9月 275225円
平成27年9月 274309円
平成28年9月 267119円

 

平成19年が一番多く、徐々に下がってきているのがわかる。平成24年の12月に第二次安部内閣が発足して、3本の矢のやる気がまだある平成25年は少し盛り返しているが、今年はまた下がってきている。天候不順によるものという説明も虚しく10年間下がり続けているのだ。

老後の不安のために支出が滞っているという意見もあるが、本当にそうだろうか?下の表は過去9年間の総世帯の平均年収だ。

 

平成19年 551万
平成20年 547万
平成21年 535万
平成22年 521万
平成23年 520万
平成24年 515万
平成25年 520万
平成26年 514万
平成27年 515万

 

平成19年をMAXとして徐々に下がってきている。収入が減れば支出も減らさざるを得ない。平成25年は3本の矢のやる気がまだあったので、若干盛り返しているのがわかる。

 

給料が減れば支出が減り、支出が減れば当然物価は下がる。

消費者物価指数(10月28日発表)
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支出することで物価が決まる。逆に言うと物価が下がるというのは、不景気そのものだ。安くなっていいと思うかもしれないが、それ以上に給料は下がっていることに注意したい。

個人消費はジリ下がりなのだ。

経済を見るときの4つのポイント

経済の何を見るのか
経済のニュースは株価に始まり、債権、金利、失業率、為替、経常収支、消費者物価など多岐にわたる。

しかも、日本だけでなく世界中の国がそれぞれに政治と経済活動があるため、一つ一つをつぶさに見るのは専門家でもない限りかなり難しい。

そこで私が普段やっている経済の見方を紹介したい。断っておくと、私は普通のサラリーマンであり、専門家でも何でもない。

我流の見方なので、からあげ流経済の見方とでもいったらいいだろうか。

経済を考えるときには一般的には景気の良し悪しを基準に判断する。景気がいいというのは順調に経済成長しているということだ。

ただ、経済成長はしていても庶民はその恩恵は受けられないという現象も見受けられる。

2002年からリーマンショック前までの日本の好景気は、昭和40年代に起こった戦後最長のいざなぎ景気よりも長かった。しかし、実感としてそれほど景気が良かったという印象はない。

私が考える経済活動のゴールは、みんなが豊かに暮らすということだ。特定の企業が最高益を出すことではなく、また経済成長をすることでもない。これらはあくまでツールであって、目的ではないのだ。

みんなが豊かに暮らすには、分配に着目する必要がある。

私が見るポイントは以下の4点になる。

1,分配
2,物価上昇率
3,税金
4,構造改革,公共投資

1,分配
分配は給料や年金といった、定期的に入ってくる所得や、健康保険などの社会保障のことだ。分配が十分であれば、少なくとも経済的には豊かな暮らしができる。2002年からの好景気に実感がなかったのは、給料やボーナスが上がらなかったためだ。

経済活動の最終的な目的が分配である以上、ゴールは分配がどの程度行われたかで評価する必要がある。
ただし、どの程度の分配が適切であるかは、様々な要素が含まれるため一概には言えない。

毎月いくらもらえば幸せか?という質問に答えるのが難しいのと同じだろう。

しかし、まともな生活や十分な医療を受けられないのであれば、給与や年金額が低すぎると考えられる。

2,物価パソコンが100個あってほしい人が120人いれば価格は上がるが、お金がなくて80人しか買えなければ価格は逆に下がることになる。欲しいという欲求があったとしても、お金がなければ当然買えないからだ。40人はお金がないばかりに諦めざるを得ない。

つまり、生産されたモノやサービスの量と、分配のバランスによって物価は決まってくる。

物価上昇率が高い場合は、発展途上国のように国全体でモノやサービスの量が不足していることが考えられる。

南米にはキューバをはじめ、社会主義的な政治を行う国が多い。社会主義国は労働は適度に、給料は多めにという傾向がある。ブラジルは国労働組合が強いので分配は強く、生産設備に対する投資が不足していることもあってインフレになりやすい。

オリンピックの施設の建設が間に合わなかったのは、こうした建物の供給能力が弱いことに起因している。
この状態で分配を増やしたとしても、更なる物価の上昇が起きるだけで実質的には豊かにならない。

3,税金
慢性的にモノが不足して、物価上昇率が高い場合は、増税を行って通貨量を下げる必要がある。同時に構造改革と公共投資を行って、生産力を上げなければならない。通貨の量を減らしつつ、モノの量を増やすことでインフレを抑えていくのだ。選挙のときには構造改革や痛みを伴う増税を訴えている政党に入れるといい。

分配が少なくて物価上昇率が低い場合は、政府は年金を引き上げたり企業は賃上げを行いつつ、通貨の量を増やすために減税を行う。モノやサービスの量は十分にあるので、通貨の量を増やして分配することでみんなが豊かに暮らすことができる。

現状、日本は物価上昇率は低く、非正規雇用拡大による貧困が問題になっているので、選挙のときには減税と賃金引き上げを訴えている政党を選ぶといい。

4,構造改革,公共投資
構造改革に厳密な定義があるわけではないが、おおまかに規制緩和、自由貿易、国営企業の民営化などがあげあれる。生産性を向上させてモノやサービスの絶対量を増やすのが構造改革だと思ってもらっていいだろう。織田信長が楽市楽座をつくって城下町を繁栄させたイメージだろうか。

関所を廃止して自由に人の行き来ができるようにして、規制緩和することで誰もが商売ができる環境を整える。そうすることで、モノやサービスを増やしたのだ。

公共投資も道路やエネルギー、通信インフラといった経済基盤を整備することで生産力を高めることができる。特に、途上国はこの社会資本整備が不十分で経済発展ができないところが多く、国内に独自の技術をもつ国は少ない。日本のゼネコンなどに発注せざるを得ないわけだが、そのためには外貨(円、ドル)をもっているか、もしくは自国通貨を円に交換しなければならず、通貨が安いところは更に通貨安を招くことになる。

過剰な通貨安は輸入物価を押し上げるために、なかなか将来の投資のために明日の生活を犠牲にすることも
できない、というのが途上国の現実だ。なので円借款など日本の海外投資が歓迎されている。

日本もかつて新幹線を作ったときは、世界銀行からお金を借りているので、開発援助は途上国にとっては経済発展のためには欠かせないものだ。

見る順番
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まず、分配が十分であれば、それ以上の分析は必要ない。あとは、孫子の代までそういった社会を引き継いでいけるように考えるだけだ。

給料や年金が少なくて生活が苦しいときは、物価上昇率からベースアップや年金の引き上げが可能か判断する。

もし、物価上昇率が高ければモノが不足しているということなので、増税と生産力を上げる公共投資や規制緩和が必要になる。

つまり、お金の増殖を抑えつつモノやサービスの絶対量を増やす政策をとる。

物価上昇率が低ければモノやサービスは十分にあるので、減税と労組合活動を活発にやって賃上げを行うことになる。

庶民の生活が苦しければいくら株が上がったり、経済成長しても意味がない。まずは目的である分配に着目することで、ブレない経済観測が可能になると考えている。

富裕層は好景気を好まないという疑念

富裕層は好景気を望まないのではないか、という疑念が自分の中にはある。厳密に言えば好景気に伴うインフレを好まないということだ。

富裕層も好景気は歓迎したいところだとは思うが、好景気はどうしてもインフレを伴う。

好きなものの中に嫌いなものが混じっているという理由で、好景気も含めて全部を嫌っているのではないか。

前回の記事を書いたあとに、改めてこの事について考えた。

インフレは昔から親の仇のように嫌われている。インフレが進みすぎると店から物がなくなり、何をするにしても順番待ちになる。ただ、こういった戦後型のインフレは、日本では戦後とオイルショックのときにくらいしか起こっていない。

このタイプのインフレは生産力が弱い発展途上国にみられる。純粋にものが不足するために価格が上がるのだ。

終戦後のインフレは生産設備や人手不足といった生産力の低下が原因だった。働き盛りが戦争に行けば生産力は下がり、空襲でインフラや生産設備が破壊されることによって物価は上昇する。

オイルショックは中東戦争の影響による石油の輸入量の減少が原因だった。いずれもモノが不足することによる物価高騰だ。

一方、インフレには貨幣が市場に増えることによって起きるものもある。こちらが好景気に伴うインフレだ。

政府の支出増大や企業が借入による設備投資などを行うと、市場に流通する貨幣量が増える。相対的にモノやサービスよりも、貨幣の価値が下がるのでインフレになる。

物価上昇にはモノが不足するタイプと金が余るタイプの2種類があるのだ。しかし、意図してかどうかはわからないが、前者と後者は混同して語られる。いかにインフレが恐ろしいか過大に周知されている感じがする。
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好景気になるとレストランの予約がとれなくなったり、モノやサービスが不足することになるが、戦後型のインフレのような悲惨さはない。ただ、やはり資産が目減りするという点では、富裕層にとって両者とも変わりはない。

昨今の世界経済の動向を見ていると、富裕層にとって重要なのは物価上昇率であって、景気の良し悪しではないのではないかと思えてくる。日本、アメリカ、欧州などの物価の低迷や国際的な緊縮財政の励行などがそうだ。

アメリカの議会は財政の崖が定期的に問題に上がる。ドルはアメリカの自国通であるため、日本同様、印刷して支出することができる。デフォルトなど起きようもなく、オバマケアといった民間の医療保険など遣わなくても、政府が医療保険を運営することは十分に可能なのだ。

また、アメリカは格差の社会であるため、いずれ富裕層に対する課税が課題になってくるだろう。それは直接的な所得や資産に対する課税と、物価上昇によるインフレ税の二つの道がある。現状では富裕層はそのどちらからも逃げおおせている。

EUでは安定・成長協定(SGP)で財政赤字は単年度でGDPの3%以下、債務残高は60%以下と定められている。アメリカもヨーロッパもまた日本も財政出動に対しては、判で押したように緊縮財政を推進している。

緊縮財政を行えば企業の設備投資を含めて市場の貨幣量は抑えられることになり、物価は低調にならざるを得ない。それに先進国が歩調をあわせるように推進しているところが不気味だ。FRBにしてもまだ2%の物価目標は達成していないにもかかわらず、金利を引き上げようとしている。

また、ロイターやブルームバーグといった金融系のどちらかといえば金持ち相手の商売の連中は、インフレを伴った好景気のことを高圧経済と呼んで否定的な論陣を張っている。

入ってくるニュースのほとんどが金持ちに都合がいい、物価を下げるような(景気が悪くなる)政策ばかりだ。

陰謀論に興味ないが、好景気を潰してまでも今持っているものを失わないように、社会の上の方ではいろんなことが仕組まれているのではないかと思わざるを得ない。

ひょっとしてわざと景気を悪くしてる?

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アメリカが利上げのタイミングを計っている。先進国の中では比較的経済がマトモなのがアメリカだ。一般的に景気が良くなれば金利を引き上げて景気を冷ますとされている。

ドイツや中国も調子がいいと言われているが、外需依存であり、ある意味、他の国の活力を奪って成り立っている国と言える。

アメリカは慢性的な経常収支赤字国で、他の国の輸出を受け入れながらも経済成長している。

中国やドイツ製品を受け入れているのがアメリカだ。もちろん、日本もアメリカに頼っている部分が大きい。多くの先進国にとってアメリカはいいお客さんなのだ。

GDPに計上されるのは輸出-輸入の純輸出の部分になり、ここがマイナスになればGDPから引かれることになる。輸入が多いとそれだけマイナス成長になるが、その部分を引いてもプラスなのがアメリカなのだ。

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つまり、アメリカは他の国の経済を支えつつ、自分のところも成長するという強力な経済を持っていることになる。

FRBは日銀と同じ物価上昇率の目標を2%に掲げており、現在の物価は1%後半で推移しているので、日本と違い達成する見込みはある。

しかし、2%に到達したからといって、決して高い物価上昇率ではない。2%という数字は最低限度のものだ。
すぐに利上げをして、物価を押さえ込まなければならないといったものではない。80年代やもっと以前は5%程度のインフレは普通だったわけで、ここ二十年ほどで極端なまでのインフレ嫌いになってしまった。

ご存じのようにアメリカの格差は大きい上、6人に一人は健康保険にすら加入していない。そのため、自己破産で多い理由のひとつが、医療費が払えないことによるものだ。

経済成長はしているが、物価は低く、国民は貧しいというのが今のアメリカの状況だ。

この状況で早々と利上げの話が出てくることに違和感を覚えている。なぜ、そんなに利上げを急ぐのだろうか?

物価上昇には資産の目減りという側面がある。当然、富裕層はインフレを嫌う。もし、物価が倍になれば自分が必死にためてきた資産価値が半分になるからだ。早いうちに利上げをして、このインフレを押さえ込もうとしているのではないかと想像する。

これはあくまで推測の域を出ないが、政治や金融といった国を動かしている連中は、富裕層か富裕層に近い位置にいる。アメリカの大統領選でヒラリークリントンが集めた金額は数十億ドルと言われる。もちろん、多くがアメリカのスーパーリッチや企業からの支援だ。

こういった想像を絶する金持ちが政治家や金融関係者、マスコミに働きかけて早々に金融の引き締めを図っている可能性は否定できない。
もし、何百億という金を持っているなら、このまま物価が上がらなくても構わないが、インフレは困るだろう。

ドルが対円で上昇、米12月利上げ観測高まる=NY市場

[ニューヨーク 24日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で上昇した。最近発表された米経済指標が堅調なうえ、米連邦準備理事会(FRB)当局者から早期利上げを示唆する発言が相次ぎ、FRBは12月に追加利上げ(訂正)を決めるとの観測が高まった。

12月の利上げ観測が高まったらしいが客観的な根拠に乏しい。すでに利上げするのが規定路線ような印象を読者に与えている。こういった報道はミスリードで利上げに誘導する役目があると思われる。

ロイターやブルームバーグといった米メディアはそのほとんどが金持ち寄りだ。彼らが「世界経済にとってダメージになる」という場合はたいてい、金持ちや企業にとってダメージになると読み直すことにしている。

インフレが好景気とは限らないが、好景気はすべからくインフレだ。アメリカの金持ちは自分の資産防衛のために人々から好景気を奪っている。

選挙結果

福岡6区の結果は前評判通り、鳩山二郎が当選した。

▽鳩山二郎(自民・新)当選、10万6531票
▽新井富美子(民進・新)4万0020票
▽藏内謙(無所属・新)2万2253票
▽西原忠弘(諸派・新)2359票

鳩山邦夫の地盤がものを言ったのだろうか。この結果を受けて与党はTPPの審議を加速させるようだ。

福岡6区は農業地帯だ。筑後川を挟んだ筑後平野一帯は広大な田園が拡がっている。恐らく農家であってもその多くが鳩山二郎に入れたと思われる。

TPPは農業問題だけでないにしろ、農家の多くはTPPに反対しているはずだ。自民が勝てばTPPが推進するのはわかりそうなものだが、にも拘らずこの結果は理解に苦しむ。

やはり、選挙というのは地盤や縁故がものをいうのだろうか。世の中がうまくいっている間はお任せでもいいかもしれないが、そうでなければ真剣に候補者を検討する必要がある。

国家は巨大なので、小回りがきかない。いよいよ不味い状況になったと誰の目にも明かになったときは、だいたいにおいて手遅れだ。電車が線路中にいる人に気がついても、急停車できないのと同じことだ。

早めの舵取りが重要になる。

鳩山二郎に投票した周りの人にその理由を尋ねてみた。
ある人によると他の候補者は「なんかいや」なのだそうだ。

確かに他の候補者よりは鳩山二郎は爽やかだ。蔵内謙はチャラ男で、新井ふみこはなんか頼りないような気もする。

別のある人によると「僕はミーハーなので」といった回答だった。

ミーハーは鳩山に入れるといつ決まったのだろう。負けそうな候補者には入れたくない、という心理もあるかもしれない。

本来、選挙は政策を見て投票するのが王道だ。シンプルにtpp反対だからこの候補者に入れる、という投票行動を推奨したい。

18歳選挙権が導入されて、若年層はだれに入れていいかわからないかもしれない。しかし、わからないなりに、率直に自分が望む政策を掲げる候補者に投票してほしい。そんなことを思う選挙戦だった。

ベルちゃんは1日陽の当たるところで寝ていた。

福岡6区、選挙戦最終日

今日が最後の選挙戦だ。補欠選挙というものを初めて経験して、いろんな人がくるものもだと感じた。今日も荒木駅前に麻生大臣と古賀誠氏がくらうち謙候補の応援に訪れた。

1日の利用客が2700人程度の田舎の駅だ。信用組合の反対側の更地で雨の降るなか、応援が行われていた。

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左に見える麻生氏と大家氏。

鳩山家はもともとは東京の出身で、奥さんの実家が久留米のブリジストンだったことで、鳩山邦夫は久留米を地盤として国会議員になった。一時期自民党から離党していた時期もある。

その地盤を引き継いで出馬するのが次男の鳩山二郎だ。

対して、麻生さんや古賀さんは元々筑豊と筑後の出身であり、根っからの福岡県人だ。また、一度も自民党から浮気をしたことがない。そのことで、本音では鳩山邦夫をよく思っていないらしい。

麻生さんと古賀誠さんの応援を4回聞いて思ったのは、両氏は地元出身の議員を育てたいということだ。

衆議院議員のうち295人は小選挙区から選ばれる。選挙区を全国に決めて地方から中央へ国会議委員を送り込むのは、地方の意見を国に反映させるためだ。

その必要がないというのであれば、衆議院議475人全員を比例代表で選べばいい。小選挙区は地域の意見を国政に反映させるためにある。そういった意味で地元出身にこだわりがあるようだった。

しかし今回、自民党から二人が立候補している。

連立の公明党からからなわまだわかるが、同じ党から小選挙区に二人出馬するというのは、ちょっと異様に思えてきた。候補者を一本化できないというのは、それはすでにちがう政党といってもいい。

共産党ですら候補者を出さずに民進党に一本化しており、当の民進党は共産党とは共闘しないとわけのわからないことを言っているが、自民党から二人の候補者が出るというのは、政党政治としては根本的な原則に反しているような気がしてならない。

分裂選挙というのはもはや新党を立ち上げてもおかしくないレベルの話だろう。誰が立候補するか調整がつかないのに、政策の調整がつくのだろうか。

ベルちゃんは選挙権がないので、明日は家でテレビを見るらしい。

シン・ゴジラについて(ネタバレあり)

堅い話ばかりではなんなので、ちょっと前に見てきたシン・ゴジラの話でも。

監督はエヴァンゲリオンの生みの親である庵野秀明だ。面白いだろうと期待して見に行った。ゴジラと使徒はほぼ同じ扱いで描ける題材だろうから、その辺のワザが楽しみだ。

ゴジラが東京湾に現れるものの、まずは尻尾だけというのがおもしろい。爆発した後の海面に、尻尾だけ垂直に立てて登場する。

エヴァンゲリオンの敵である使徒の形状は、単なる立方体だったり球体だったりするのだが、間抜けな見かけによらず、その攻撃力は極めて強力だ。尻尾だけ出して、隠れている恐ろしい本体の部分を見せないあたりが、使徒同様に不気味な雰囲気を醸し出す。

上陸したときはまだ成体になりきっていない幼獣で、顔もまだ可愛らしい。このときはゴジラは他にいるのかと思っていたが、この愛くるしい珍獣がゴジラに成長するというところが新しかった。

日本のアニメ監督は細かいところを描くのがうまい。自衛隊の戦車が出て行ってバババーンと攻撃する場面も、10式戦車やAH-1S 対戦車ヘリが何ミリの何々弾で攻撃するという描写になる。

自衛隊が全弾撃ち尽くしてもゴジラは倒れず、ついに在日米軍に引き継がれる。クラスター爆弾は撒き散らすわ、バンカーバスターを頭の上に落とすわで、なんとか動きを止めるあたりはさすが米軍という感じだった。自衛隊の本気の攻撃や、米軍がどんな兵器をもっているかなど、作り物とわかっていても「そうなのか」と勉強した気分になる。

首相官邸で大臣や官僚のやりとりも、見てきたようにリアルに描いている。見たわけではないので、本当にリアルかどうかはわからないが、リアルっぽいとでもいうのだろうか。セリフが早くて途中でわからなくなった。わからなくても問題ない作りにはなっているようだったけど。

長谷川博己が演じる矢口蘭堂は官僚かと思っていたら、内閣官房副長官だったらしい。仕事ぶりが東大卒みたいなキレっぷりだったので、勝手にそう思い込んでいたのだがやっぱり政治家なのか。官房副長官にしては若すぎるような気もしないでないが。

ゴジラが口から火を噴くというお馴染みのシーンは、エヴァンゲリオンで培ったであろう、すさまじい破壊の描写が際立っている。

火炎放射ではなく、レーザーナイフのような光線であり、高層ビルが真っ二つに切れてしまう。背中のヒレからも同様の光線が四方八方に飛びだすので、ヘリや飛行機もうかつには近寄れない。都心は草刈機で刈ったような、ビルの根っこが乱立するという有様になった。

最後にゴジラに毒を盛って殺す作戦が実行に移されるわけだが、直接口に毒を入れるために新幹線や山手線で足元をどついて倒すシーンが圧巻だった。倒れたところで口に毒を流し込むわけだ。

高層ビルを建設する時に、高いところまで生コンを届けるコンクリートポンプ車というのがあるらしい。それでゴジラの口元に何十台というノズルを突っ込んで毒を流し込むのだ。最後の切り札が電車や建設機械というのがひねりがあって面白かった。

軽快なゴジラ音楽に乗せて次々とノズルを伸ばす建設機械。基地からの指示に通りに出発する新幹線や山手線。もともとカッコイイものが活躍するのではなく、普段目にするものが活躍するカッコよさがよく描かれていた。

ゴジラは災害や原発などの暗喩で、政府の危機管理対策の云々・・という評価もある。しかし、作品のプロットと政治的な意図を結びつけるより、こういった細かい描写や破壊の壮絶さなどを楽しむ作品だろう。

格差社会とは言うけど、本当のところをデータで確認してみた。

タイトルの通り格差社会と言われる昨今、どの程度の格差が蔓延しているのか確認してみることにした。

経済ブログをやっている割には実際に確認する統計は限られており、今回、はじめて総務省の家計調査をひもといてみる。一次データは大切だ。

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統計データは管轄する省庁ごとに公表されており、この政府統計の窓口ではそれらを一括して閲覧することができる。しかし、いざ見だすとデータが多い。似たような項目でも少しずつ違うのだ。

格差なので所得と貯蓄に関するデータが必要だ。総務省の家計調査には貯蓄や負債に関するデータがまとめてある。

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二人以上の世帯で年間収入階級別を調べることにした。以下のグラフはこのデータをもとに作成したものとなる。10年前と現在でどの程度所得の変化があるかみてみる。

経済の統計には毎月発表されるデータもあるが、そんなに短期的な動きで一喜一憂する必要はないと思っている。0.1%物価が上がって、年率換算で・・といったものにはほとんど意味を感じない。素早い経済対策のためには短期的なデータも必要になることがあるかもしれないが、基本的には5年10年といったスパンで考えることが大切だ。

で、格差はどうなったかというと、

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青が平成17年で赤が平成27年だ。横軸は世帯数になっている。

 

10000世帯中、どのくらいの世帯がどこの年収の範囲に入るかを表している。パッと見た感じ10年前と今ではそこまでは変わっていない印象だ。細かく見ると400万以上の世帯が減り、それ以下の世帯、特に200万〜400万の世帯が増えている。

 

格差であれば1000万以上の世帯が増えてというイメージを持っていたのだが、総じてジリ貧になっている。年間の所得しかわからないので、10億円の貯金があるメガリッチが隠れているかもしれない。そこで所得帯別の平均貯蓄を見てみる。

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こちらも青が平成17年で赤が平成27年だ。横軸は金額だ。
年収1000万円以上の世帯は確かに3000万を突破しており、格差が出てきているようにも見える。しかし、他の世帯も少しずつだが増えており、高額年収の世帯だけが増えているわけではない。みんなそれなりにためているようだ。

ただ、200万以下の世帯は貯蓄も減っており、貧困が問題になっている現状と符合しているようにも見える。金持ちはいくら金持ちでも構わないが、貧乏には限界がある。この辺は注意が必要だろう。

データを見たからといって即座に結論がでるわけではない。しかし、それなりのバランスなり、全体の構成を俯瞰してみるのは大切だ。個人的な印象としては言われるほど格差は広がっていないが、確実に国民全体がジリ貧になっていると感じた。

あと、意外とみんな1000万以上普通にためているんだなぁと思った。世間話で貯金残高が話題になることもそうないので、他人の実情を知る由もないのだが、こういったデータをみるとみんな頑張ってるなぁと。

日銀がいうように2%の物価目標を達成するなら、賃金も2%ずつ上がっていくわけで、本来あるべき姿の経済で考えるなら、10年前の2割以上は年収も上がっていなければならない。これもデフレを原因とする現象だ。

日本が経済発展しないのは欲しいものがないからではなくて、こういった所得の減少に原因がある。貧困などと言っているわけだから、欲しいものがないわけがないのだ。ものが100あって欲しい人が120人いても、お金がなくて買える人が80人しかいなければ物価は下がる。これがデフレの本質だろう。

貧しくなってくるとひがみが強くなる。先日、ニュースで公務員給与の引き上げが報じられていたが、ヤフーのコメント欄は大荒れだった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00000036-jij-pol

格差社会という場合は多分にやっかみが混在しているようだ。何かしら敵を見つけて攻撃するのが流行りなのだろう。

ベルちゃんは外犬だ。

鳩山二郎氏の応援に小池百合子東京都知事が!

10月10日、福岡6区の補欠選挙の立候補者の鳩山二郎氏の応援に、小池百合子氏が登壇した。

会場に近づくにつれて、市内はいつもの休日に比べて人が多い。車中からみるアーケード街は、子供の頃に見た活気にあふれている。昔のまだ賑わいのあった頃の久留米に戻ったかのようだ。

もしかて、みんな小池百合子を見に行っているのだろうか?

まさか、そこまではないだろうと思っていたら、まだ30分前にもかかわらず会場には人だかりができていた。

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民進党の新井ふみこ氏の応援に蓮舫代表がきた時以上だ。久留米市議会からも多くの議員が応援に駆けつけており、鳩山候補の勢いをまざまざと見せつけられた。

主役である鳩山二郎本人が「今、小池百合子知事がこちらに向かっています」と言ったのには、会場から失笑が漏れる。

そして小池百合子知事の登場だ。

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今朝、テレビで見た知事が目の前にいる。片山さつき、高市早苗、稲田朋美のグロ美魔女軍団に比べれば、品の良さは格段に上だ。豊洲の方はどうですか?と聞きたかった。

しかし、東京を緑あふれる環境都市にすると都知事選のときは宣言していたが、蓋をあけるとカジノを誘致するなど環境とは真逆の政策を打ち上げ始めている。どうも安部総理との距離が近くてあまり好きにはなれない。今日のスーツもいつもより緑が薄かった。

夕方のニュースで民進党の応援に野田元総理も久留米に来ていたようだった。人もまばらで小池百合子とは比較にならない。イボイノシシが画面に映っているように見えた。

選挙戦を通じて思うのは、どの候補も一切政策を言わない。言質をとられるのが嫌なのか、なんなのか。「今までも政策を訴えてきたが、まだまだ足りないという声もある。より一層政策を訴えていきたい」とある候補者がテレビで言っていた。本気でそう思っているのだろうか。

TPPをどうするのか、改憲をするのかしないのか、消費税を上げるのか下げるのか、そういった重要な問題をはっきり主張したらどうだろうか。逃げ場を作らずに戦ってほしい。今日、六角堂広場に集まった久留米の人とたちは、何を基準に鳩山二郎を応援しているのだろう。その辺の機微がよくわからない。

今日はベルちゃんも同行した。

補欠選挙、福岡6区

今日は西鉄久留米駅前に蔵内謙候補の応援で岸田外務大臣がやってきた。
一週間くらい前から、あちこちに立て看板で宣伝していたので、今回も野次馬として参加してきた。

福岡6区は九州出身の麻生太郎や古賀誠といった九州勢が推す蔵内と、党本部が押す鳩山に割れており、自民党は公認なしで選挙が行われる。麻生古賀は二世議員や地元に縁がない人間を出すのに抵抗があるらしい。

事前に情報はなかったが、山本幸三大臣と古賀誠元幹事長の姿もあった。補欠選挙は他に候補者がいない分、一点集中でいろんな人が応援にくる。夕方には片山さつき氏が久留米入りするとのことだ。

道端で開始時刻をまっていると、後ろに蔵内謙候補本人が。

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テコンドーと柔道が趣味らしく、握手をすると結構がっしりとした手だった。選挙カー上には代議士の面々。ちょっと画像が小さいけど。

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マスコミで断片的に流れてくる映像とは違って、編集がない上にローカルな話にまで触れる。こういった街頭演説をみると、政治家としての力がわかるような気がする。個人的な感想だが、以下の順で演説がうまかったように思った。

  1. 古賀誠
  2. 岸田外務大臣
  3. 山本幸三

断っておくと、三者とも内容は全くと言っていいほどない。これだけ内容のないことをよく話せるなというのが感想だ。ただ、それでも聞いている人間にスッと入っていく演説というのがある。

世の仕事というのは、突き詰めると人を動かすということにつきる。特に政治家はいかに官僚を使い、秘書を使い、他の政治家と交渉し、有権者に訴えることができるかが問われる。コミュ障では務まらない。

山本幸三氏は声が大きく迫力はあった。が、押すだけでは人は動かないだろう。

岸田外務大臣は久留米のことをよく調べており、行き届いた演説だと感じた。これなら外交交渉はうまくいくだろう。

古賀誠氏は聞く人間の立場に立った、心に染みる演説だと感じた。老人会会長のような覇気のない滑り出しだが、地元の人間にしかわからない独特な波長がある。選挙カーとの距離は20mはあるが、隣で話しかけられているように感じた。技術と心のあるいい演説だった。

地元に利益を誘導するというと、昔風の利権政治のようなイメージがあるかもしれない。これまでに3回こうした演説を聞いたが、どの党もこうした地元の利益を優先したメッセージを発信している。

「久留米のために働きます。」と。

以前なら「うわっ」てな感じで避けて通りたいような価値観だったが、そういうのもアリかと思うようになってきた。

衆議院なので日本人全員のために働くのが本来の姿だ。しかし、我々有権者はもっと政治家にいろんなものを求めていいのではないか。どこそこの道を広げてくれといったものや、就職の口利きなどでもいい。給料が安くて子供を塾にやれないなどでもいい。

自分の身近なことから政治は始まる。諦めていることでも声を上げることでなんとかなる場合もある。難しいことでなくて、自分の身の上に起こっていることが政治なのだ。政治はローカルであるべきだ。

明日は小池百合子が鳩山候補の応援にくるので、また写真を撮ってきたい。