インフレとはなにか?

2017年9月19日 マクロ経済, 物価, 通貨

値段の変化は2種類ある

インフレというのはよく聞くことばですが、その正確な意味をご存知でしょうか?

モノの値段が上がること、というのはなんとなくイメージでわかると思います。

でも、この値段が上がるのには、実は2種類あるというのはあまり知られてません。

2パターンあるので、ひとつずつ説明したいと思います。

パターン1

野菜の不作で値段が上がることがありますが、これがひとつ目のパターンです。野菜が不足すれば、どうしても値段は上がるものです。

嵐のコンサートチケットが、ものすごく高い値段で売買されているというのを聞いたことがありますが、これもこちらのパターンに当てはまります。野菜にしてもチケットにしても数が少ないので、需要と供給のバランスの結果、値段が上がったものです。

逆に野菜が豊作になれば、値段は下がります。工業製品が技術革新が起こって大量に生産できるようになれば、これも値段が下がると考えられます。

このように、さまざまな財やサービスが個々の事情によって値段が変動するのがパターン1です。ただし、それぞれの事情で値段が上がるのはインフレではありません。一般的にインフレと呼ばれるのは、次の二つ目のパターンになります。

パターン2

減税をすれば、皆さんの手元には、沢山のお金が残ることになります。逆に増税をすると、残るお金は少なくなるでしょう。

野菜がとれる量によってその価値が決まったように、手元に残るお金の量によってお金の価値は変動します。

なかなか実感として解りにくいところですが、たくさん手元にお金があればお金の価値は下がり、あまりなければ価値があがるのです。みんなが、たくさん持っているものの価値というのは、下がっていきます。

ダイヤモンドがその辺に転がっているような石であれば、タダ同然の価格になります。希少だからこそ価値がでるのです。

みんながお金をより多くもてば、お金の価値がさがってモノの値段が上がります。これがインフレです。

もし、消費税が増税されれば国民全員からお金を吸収しますので、その分お金の価値が上がることになります。とてもインパクトが大きいです。

逆に減税かもしくは廃止されれば、今までよりお金が増えることになりますのでインフレになるというわけです。

税金はお金を徴収されるほうですが、年金など給付されるお金が増えることでもお金の価値は変化します。

減らされることの多い年金の受給額が、もし増えることになればこれも手元のお金が増えることになるのでこれまたインフレになります。

インフレは、みんながどのくらいお金を持っているかで決まるものなのです。

モノとお金の価値のバランス

普段、皆さんが目にしている価格はパターン1とパターン2の合成値になります。

モノを買うというのはお金とモノの交換ですので、それぞれが今どのくらいの価値があるかによって値段が決まります。お金とモノ、それぞれの価値の比較で値段が決まるのです。

野菜が豊作でも、インフレ(みんながお金を持っている)だと、見た目の値段は変わらないかもしれません。野菜の価値は下がっているのですが、同時にお金の価値も下がっているため、見た目上値段が変わらないのです。実際には野菜の値動きのほうが大きいので、こういったことが起こることはないでしょうが。

もし、今後、モノの値段が上がることがあったなら、パターン1かパターン2のどちらによるものか、わけて考えるとインフレかどうか判断できるでしょう。

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