からあげ弁当です。
投資と投機の区別の仕方をご存知でしょうか?
株の長期投資は投資で、デイトレは投機だと言われることがあります。
短期売買は投機で、長期投資は投資というわけです。
では、中期投資はどうでしょか?
半年くらい株を保有した場合はどちらでしょう?
同じ株を買うにしても、売買の仕方によって投資になったり投機になったりします。
デイトレも長期投資も株を買いますので、やってることは同じでも中身が違います。
長期投資が必ずしも投資とは限らないのですが、短期売買を繰り返すデイトレードは明らかに投機に分類されます。
保有期間の長短とは別に、投資と投機には明確に違いがあります。
投資というのは、資産をつぎ込んで経済活動を行うことによって得る利益です。
投機というのは、株など値動きを利用して、買ったときと売ったときの差額から得た利益です。
株はご存知のように、会社の資本金として会社にあげるお金です。
誤解されている方もいるかと思いますが、株を買うということは、会社にお金をあげてしまう行為なのです。
その代わり、経営に参加する権利と配当金を貰う権利が発生します。
株が現金化できるのは、東証などで他にほしい人に転売するからです。
なので、会社にお金を返せと言っても、返してはもらえません。
会社が倒産したら株のお金は返ってきませんが、倒産しなくても返ってこないということですね。
まさに投げる資産(投資)なわけです。
汗水を垂らして働いて、世の中のためになる製品やサービスを世に送り出し、従業員の給料や税金を支払った残りを、配当金として受け取る。
これが真の投資です。
お客さんや従業員、株主までみんなが幸せになることが重要です。
昔の商売人は三方よしということを言っていました。
売り手と買い手だけでなく、社会にとっても有益な商売こそが良い商売だとする考え方です。
投資には時間がかかります。
今日投資して、明日利益を得るというふうにはいきません。
投資 = 地道にビジネスを育てるということだからです。
一方の投機はそういった実体経済とは無関係な、株の動きにのみ着目するゲームです。
株は上がったり下がったりしていますので、うまいタイミングで飛び乗り、そして値上がりしたタイミングを逃さずに利益を確定します。
一瞬の判断が試される、高度な知的ゲームと言えるでしょう。
ただ、勝つ人がいれば負ける人もいるのが投機であり、投機によって得られた利益は誰かの損失によるものです。
投資と投機の違いは、その利益が実体経済によってもたらされたものか、それとも誰かの損失によるものかどうかで決まります。
配当だけが投資というわけではなく、会社が成長することで、株価が値上がりする場合もあります。
こういった値上がりによる利益も投資に分類できます。
投機も値上がり益によるものなので、区別が難しいところですが、背景にある考え方を理解しておくことが大切だと思います。
ビットコインの値段がまた上がってきていますが、投機の最たるものです。
仮想通貨に「投資している」といわれると、ものすごい違和感を感じます。
ちょっとまって、それは「投機」でしょうという。
FXにしてもそうです。
スワップ金利は配当ではなく、金利ですので、どちらかというと外貨預金のような貯蓄に分類されます。
レバレッジを効かせて値動きによる利益を得れば、投機ということになります。
投機であれば、短期間でものすごく儲けることも可能です。
年率200%、300%とかも十分にあり得ます。
ただ、投機はほとんどの人が負けます。
ボクシングでチャンピオンになるように、他人を負かしていく必要があるためです。
投機の世界には世界のトッププレーヤーがゴロゴロいました。
いましたというのは、今はほとんどAIが取引しているからです。
もはや人間がノコノコ出ていって、勝てる場所ではなくなっています。
勝ち続けることが出来れば、投機は素晴らしいゲームになります。
でも、ほとんどの人には無理です。
私は無理でしたし、AIに人間が勝てるはずもありません。
しかし、投資はビジネスが上手く行くまで待つことが出来れば、たいてい儲かります。
年に3%とか4%とか投機に比べればささやかなものです。
時間もかかって地味なので、多くの人は投機に飛びつきますが、そのうちやめてしまうか投資の方に鞍替えします。
私もデイトレ、fx、株指数オプション、株価指数先物などいろいろな投機をやってきました。
でも、一円も儲けることができませんでした。
それだけ投機は難しいです。
でも、絶対に儲けることは無理とも言い切れないので、少し試してみるのも、人生のスパイスとしては良いのではないでしょうか。
スパイシーなこと請け合いです。
投資も投機は自己責任で。
というわけで、投資と投機の違いでした。